あなたの肩こり、何回で治る？整骨院の治療頻度ガイド

慢性的な肩こり、辛いですよね。痛みや不調を抑えるには、どのくらいの頻度で整骨院に通えばいいのでしょうか？治療費もかかるし一回で治せないのだろうか、と思いますよね。結論から言うと、１回の施術だけで肩こりを完治することは難しいです。今回は、整骨院での肩こり治療の頻度や、治療法、整骨院へあまり通えない方への自分でできるケア方法についてお話していきます。

基本は、週1回ペースで通います。しかし初期は間を詰めて通うことをお勧めします。頻度が空きすぎると痛みが再び出るリスクが高まるためです。

通う回数の目安

長年治療を受けずに続いている慢性的な肩こりの場合、頻度だけではなく通院期間も長くなります。最初にお伝えしましたが、1回の治療では肩こりが完全に治ることはほとんどありません。筋肉や骨格は正しい位置に戻しても、長年の癖でついた筋肉のコリや歪みはすぐに元のゆがんだ状態に戻りやすいのです。そのため、月に1回の施術を5か月間続けたとしても、施術時には元の状態にもどっているため、なかなか改善されません。それなら、通い始めの初月は月に5回、週に2回以上が望ましいです。痛みがひどい場合は毎日でも施術を行います。集中的に治療することで、症状を改善させます。症状が改善してきたら、筋肉の位置が定着してきたということです。その後は数週間に1回に通う、月に1回、などスタッフと相談して決めます。

整骨院では肩こり治療をどのように行うのでしょうか。

1. 問診と診断　カウンセリングにて肩こりの症状を見極めます。慢性的な肩こりの場合、長時間の姿勢不良、ストレス、眼精疲労などで肩の筋肉が緊張していることが主な原因でしょう。しかし、別の病気が潜んでいる場合もあります。我慢できないほどの痛み、常に痛む、めまいも伴うなどの症状があれば内臓の病気が原因であることもあるため、専門家による診断が必要です。
2. 施術　手で押したり揉んだりする「手技療法」や、弱い電流を体に流す「電気治療」など、治療機器で施術します。また、筋肉の動きがよくなるように筋肉調整や骨格配列を整える骨格調整も行います。
3. アフーターケア　肩こりを繰り返さないために、日常生活での改善指導をします。姿勢、関節の動かし方、歩き方など一人一人に合った注意点や指導をします

痛みが楽になるストレッチ法を紹介します。

「肩甲骨はがし」ストレッチ　肩甲骨を肋骨からはがすようなイメージのストレッチ法です。「はがし」といいう名前ですが、実際には肩甲骨周りの筋肉をほぐすやり方です。

1. 肩甲骨の可動域を広げる　姿勢を正し手のひらを前に向け、そのまま前に伸ばしましょう。片方の腕をまっすぐ伸ばしたまま上にあげ、上げた腕を腰の高さまで5秒かけて下ろします。左右5回ずつ。
2. 肩甲骨を正しい位置にする　両肘を肩の少し上まで引き上げ、手は鎖骨のあたりに来るようにします。肘の高さを保ったまま、5秒かけてゆっくり背中側へ引きます。肩甲骨をギュッと寄せるイメージです。そのまま、肘を下げて力を抜きましょう。
3. 上記の手順を1日5セットを、1週間継続してみましょう。肩甲骨周りがほぐれ、腕が上がりやすくなるのを実感できるでしょう。

「体側伸ばし」ストレッチ

1. 座り姿勢から、両手を上に伸ばし右手を左手の上に置き両掌を合わせます。肘を曲げたまま、上半身を左右にユラユラ揺すりながら、耳の横から頭の後ろに移動させます。
2. そのまま肘を伸ばし、身体を大きく左右に動かしながら体側を伸ばします。両腕で頭を挟み込むイメージで目線は床に向けましょう。
3. さらに指先を前に向けて大きく体を左右に動かしながら、体側を伸ばします。指先の向きを変えたりしながら気持ちのいいところに伸ばしましょう。反対の腕も同様に行いましょう。

今回は整骨院で肩こり治療を受ける際の通院頻度について解説しました。肩こりを繰り返さないためには、生活リズムの改善や習慣的なストレッチで予防することも大切です。痛みを感じたら我慢せず、専門家へ相談してください。